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第22回 カワラヒワ



(2019.5.2)

東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第22回目の“ゲスト”は、カワラヒワです。

カワラヒワ
カワラヒワ
標準和名:カワラヒワ
学名:Carduelis sinica
英名:Oriental Greenfinch
体長:14〜15cm程度

 
留鳥(*1)。亜種(*2)のオオカワラヒワが冬鳥(*3)として生息し、
小笠原諸島、硫黄列島には留鳥としてオガサワラカワラヒワが生息しています。
 
「ピリリリリッ」「キリリリリッ」とか「キリッ コロッ」や
「ヴィーン ヴィーン」など、僕にはそう聴こえる声で鳴きます。
 
嘴は淡いピンク色で、体は全体的に濃いオリーブグリーンと
緑褐色が混じった、落ち着いた色合いをした鳥です。
オスの顔はメスよりも濃い暗緑色をしていて、
特に目の周囲は黒ずみ、精悍な顔立ちとも言えます。
 
尾羽の付け根や肩部に黄色い部分があり、
飛翔時や翼を広げた際には、翼に見事な黄色い帯模様が見られ、
僕はカワラヒワが飛んでいるのを見つけるたびに、
この帯模様に見惚れています。
 

カワラヒワ
カワラヒワ

 
冬にはオオカワラヒワが多いという方もいます。
僕がカワラヒワだと思って撮影した写真を見て、
「少し大きく見えるし、三列風切外縁部の白色部が大きいから
オオカワラヒワだよ、これは」と助言をいただくこともありますが、
残念ながら僕にはまだまだそれをちゃんと見分ける
経験と能力が身についていないようで・・・。
 

カワラヒワ

 

 

文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰

 
*1 亜種
*2 留鳥とは一年を通して同じ場所に生息し、季節移動をしない、
   もしくは大きな移動をしない鳥。しかし、種としてはある場所で
   ずっと見られるが、個体としては入れ替わっている場合も含まれる。
   山と平野、国内の北と南を往来するものを「漂鳥」と呼ぶが、
   定義が曖昧であえて使わないことも多い。
*3 冬鳥とは日本を中心に、より北の国で繁殖し、
   日本を越冬地とする、季節移動をする鳥。
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