東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
東京は野鳥の宝庫と言っても過言ではありません。
記念すべき第1回目の“ゲスト”は「ユリカモメ」!
ユリカモメと言えば、お台場を走るモノレールと同じ名前ですが、これは「東京都の鳥」として親しまれている本種をモチーフにつけられた名前です。ちなみになぜユリカモメが東京都の鳥になっているかというと、在原業平や和泉式部の和歌に詠まれている「みやこどり(都鳥)」が本種とされていることや、その美しい姿が古くから絵画などに残されているからであるとされています。ちなみに、現在ミヤコドリという名前のついた鳥が別にいて、こちらはチドリの仲間で似ても似つきません。
英名は頭が黒くなる夏羽からついた名前なので、秋から冬にかけてユリカモメに出会ってもピンときません(笑)。秋から冬にかけて顔が白くなり、目の後ろに黒い斑点模様がつきます。
海岸線の公園や港はもちろん、内陸でも川沿いや田んぼ、大きな池のある都市公園、東京だと皇居のお堀など身近な場所でも、よく見かけるカモメなので、その愛らしい姿を探して観察してもらえたら嬉しいです♪
文&監修:三森典彰
撮影:三森典彰、山崎高志