東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第6回目の“ゲスト”はシジュウカラです。
何を隠そう、僕が野鳥に興味を持って初めてちゃんと撮影した、
記念すべき野鳥がシジュウカラです!
ノドからお腹にかけての黒いネクタイ模様と、
「ツツピーツツピー」、ときにはそのあとに「ジュクジュクジュク」と続く
独特な鳴き声は、鳥音痴で声だけで種を判別するのが苦手だった僕の救世主でした。
ちなみにネクタイが太めなのがオス、細めなのがメス、
ぼんやりした感じなら若鳥です。
食べ物は木の実や草の実、虫など。
子育ての時期にはヒナのために動物性の食物を必死に集めています。
以前、ツツジの植え込みから5匹くらいの毛虫を、上手にくわえて
巣に運んでいる姿を目撃したことがあります。
繁殖期以外は、ヤマガラやエナガ、コゲラ、メジロなどの別種と群れをつくる、
いわゆる「混群」を目にすることができます。
野鳥観察はまずシジュウカラを見つけることから始める、それが僕のおすすめです。
あっ、そんなことを書いていると自宅の外で
「ツツピーツツピー♪」という声が聴こえてきました。
文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志