東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第7回目の“ゲスト”はカワセミです。
今回はカワセミです。
翡翠(ひすい)と書いてカワセミと呼ぶくらい、宝石に例えられるほど美しい鳥です。
オスはくちばしの上下が黒く、メスは上のくちばしが黒く、下のくちばしが橙色(だいだいいろ)をしています。
カワセミは小魚や甲殻類、水生昆虫などを捕らえる優秀なハンターです。
水面上に張り出した木の枝や木杭から獲物に狙いをつけて飛び込んだり、
一度獲物の頭上でホバリングしてから飛び込んだりします。
一度は東京をはじめとした都市部では姿を消したと言われていたカワセミも、
都市部の環境が良くなってきたのか、はたまた都市環境をしたたかに利用するようになったのか、現在では都会を流れるコンクリート張りの河川やちょっとした池にもひっそりと、でもキラキラと輝きながら息づいています。
都会の日常は足早に過ぎ去っていきますが、そこに潜む宝石に気づけたなら、日常も輝きだすかもしれません♪
文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志、橋本康平