東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第8回目の“ゲスト”はカイツブリです。
小型の水鳥で、繁殖期には頬から首にかけて赤くなりますが、通常は淡い黄色や橙色です。「ケレレレレレッ」と特徴的な高い声で鳴くので、姿が見えなくても「あっ!カイツブリがいるな!!」と気づきます。
潜水して魚類や甲殻類を捕らえて食べる魚介類食の鳥ですが、ずっと観察していると、潜水を始めた場所からだいぶ離れた場所に浮上してくることも多く、どこに浮上してくるかを予想しながら観察するのも一興です(僕だけかな…汗)。
カイツブリはヨシやガマ、マコモなど、背の高い水草や水中に立っている木杭などに水草の葉や茎を編み込むようにしたり、積み上げたりして「浮き巣」と呼ばれる水面上に浮いているように見える巣を作り、そこに産卵をします。
それと合わせて、親鳥が雛を背中に乗せて子育てする面白い生態があります。
残念ながら僕はちゃんと観察も撮影もできていないので、来年こそは!と思っています。今年も狙って観察に行ったら、すでに背中から降りて生活するくらい成長してました…(涙)
文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志