東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第10回目の“ゲスト”は、スズメです。
特徴は「チュンチュン」とか「チュチュッ」「チュリチュリ」という鳴き声と、白いほっぺに黒い模様。
おそらく日本でもっとも名前を知られていて、身近な野鳥ですが、
人の生活の傍らで暮らしているわりに意外と警戒心が強く、
僕の中ではフレンドリーさに欠ける、つれない鳥という印象が強いです。
とはいえ、身近な存在であることは変わりなくよく、見分けるのも
そこまで難しくないと思いますので、シジュウカラとともに
鳥の観察を始める基本となるモノサシにしてみてはいかがでしょう。
そんなスズメをじっくり観察できる場所があります。それは動物園です。
動物園には飼育展示動物のための餌や水がたくさんあります。
他にも食物や水がある場所はたくさんあるのに、
なぜか動物園では近寄らせてくれる印象があります。
写真を撮影するのも比較的楽です。
スズメたちも動物園が生き物を大切にしてくれる場所だと
なんとなく感じているのかも知れませんね。
動物園に行った際には展示動物と合わせて是非、身近で遠いスズメを
じっくり観察してみてはいかがでしょうか。
文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志、橋本康平