東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第15回目の“ゲスト”は、ハクセキレイです。
ハクセキレイは干潟や河原など開けた水辺でよく見かける鳥ですが、
農耕地や公園の芝生、学校の校庭などでも見かけます。
そんな場所で昆虫やクモ類、土壌動物を食べています。
そしてこれまたよく見かけるのが砂利敷やアスファルトの駐車場です。
「そんなところで何か見つかります?」と
いつも心の中で問いかけてしまいますが、あれだけ頻繁に見かけるので
何かしら彼らの生活に使える場所なのでしょう。
長い尾を上下にピコピコと動かしながら歩く姿、
波の形のように上下しながら飛ぶ姿、
そして「ピピッ、ピピッ♪」「チュリリ、チュリリ♪」などと聴こえる鳴き声、
三拍子揃ったかわいい鳥なので、じっくり観察して
その姿や行動を愛でることをおすすめいたします!
ちなみにセキレイの仲間で、東京都内で見られる可能性の高い種としては
ハクセキレイのほかにセグロセキレイ、キセキレイがいて、
セグロセキレイはハクセキレイと異なり
目の下、頬の部分が黒いこと、キセキレイは名前の通り、
腹が黄色いことで簡単に見分けることができます。
ところが、背中が黒いセキレイならセグロセキレイなのかな?と思いきや、
ハクセキレイの、成鳥のオスの背中はしっかり黒い!(汗)
間違えないように気をつけましょう!
文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志、嶋本祐子